2011年3月7日:2011春・九州旅行(第1日目)〜16年ぶりの田野訪問〜

 2011年3月7日〜10日の旅行記録、第1日目です。この日は朝ラッシュ時に山手・京浜急行線経由で羽田空港まで移動し、SNA053便で宮崎入りをしました。この日は宮崎以南をターゲットとして、日豊本線の撮影を行いました。


行程 (宮崎空港までは省略)

No.乗車駅降車駅列車乗車車両
1宮崎空港#112:18南宮崎#412:246524M普通宮崎空港宮崎モハ485-1773/5本カコDK15
2南宮崎#212:27田野#112:446875M普通宮崎西都城クモハ817-192/2本カコVK019
3田野#214:58南宮崎#315:156882M普通西都城宮崎クモハ717-2041/2本カコHK204
4南宮崎#418:33延岡#119:445026M特急にちりん26号宮崎空港大分モハ484-2154/5本カコDK13

 羽田を発つ頃は、雨が雪に変わっていました。元々天気予報はあまり良くない日で、幸いに九州は雨が上がるのが速い予報に変わって雨天撮影が避けられるであろう、という予測でした。このような天候で、SNA053便はなかなか気流が安定する場所に到達できず、途中で始まった客室乗務員による飲料サービスも、一旦中断するような状況でした。雲はあまり晴れず、海が見えたのは、だいぶ高度を下げた九州近海だったでしょうか?
 さて、私が九州に入るのは、島原に行った2008年以来、、南九州となると2002年のサークル合宿、そして宮崎は1995年以来16年ぶりになります。このときはまだ宮崎空港線が開通する前で、赤いボンネット車が最後の活躍をしていました。特急きりしま誕生直前(実際、転用の回送列車を撮影しています)で、急行型電車による快速列車が全盛期を迎えていました。
 宮崎空港で荷物を受け取り、特にやることがない初日でしたので、そのまま宮崎空港駅の改札前へ。既にホームには、乗車する予定の普通列車に充当される485系が停車していました。


 宮崎空港停車中の、485系。宮崎空港発の特急は宮崎までは特急料金不要の措置になっていますが、この列車は本当に普通列車です(ただし、逆側のクロハ481の前面幕は手動だからか、特急の表示になっていました)。「普通」=「Local」というイメージですが、列車特有の「AIRPORT LINE(空港線)」と振られています。

 列車は、田吉で特急にちりん5号と交換しますが両者とも若干遅れていました。ここでにちりん5号が国鉄色の3連、DO2編成であることを確認。JR九州のホームページでは、DO32編成+増結ユニットの列車の充当予定の列車は公開していますが、ミレニアム復元のDO2については特に書かれておらず、遭遇出来ればラッキーレベルで来ていました。運用を辿るとこのあと大分まで戻ってしまい、この日は逆方向の予定であったため諦めることに。ただし、この運用自体、翌日にDO32編成が充当予定の運用であることから、翌日撮影チャンスはありそうと判断しました。
 南宮崎では3分接続で、乗車列車が遅れていたのが気になりましたが、よくよく考えればあえて接続している列車なので、余裕。乗り換えた817系は、ワンマンの2両ですが、試験期間or試験後の高校生でやや混雑していました。
 田野で下車。田野は、前回宮崎を訪問した1995年3月20日にも来ていますので、16年ぶりになります。ちょうど、地下鉄サリン事件があった日です。私と同行した友人(ともに東京在住)は、朝から夕方近くまで、東京の大惨事を知らずに、この町で撮影をしていました。忘れもしない思い出です・・・。今回は約2時間のスケジュール。このわずかな時間で、片道30分ほどかかるポイントまで行くと言う強行陣です。


 上からアングルを選択したので、川を渡るため北側の道路を渡っていたところやって来た、6762D。時間的に厳しいとは思っていましたのでとりあえず適当に撮影した逆光写真。前に来訪したときにはまだ、吉都線から直通の急行えびのが走っていましたが、その名残のような列車です。今は電車の普通列車も含めて西都城折り返しの列車が多く、運行区間的には目立たない設定です。


 乗車してきた列車の次の下り列車である、6877Mには十分間に合いました。列車を除くと16年前と同じ光景が目の前にありましたが、当時の日中は485系以外、鹿児島の475系と大分の457系ばかりでしたので、普通列車は様変わりしています。


 特急きりしま8号は、485系DO32編成が充当。後追いで撮影。赤い485系はここで撮影済みでしたので、本命となりますが、実を言うと、JR九州のページでこの編成の運用を確認したのは前日夜。国鉄色が充当されていなくても来る予定でたまたま合致した感じですね。


 撮影する方は機材が良くなくてイマイチですが、築堤〜鉄橋〜築堤の眺めは最高ですね。ちなみに私は後追いを気にしないのでより光線が良いここで撮影しましたが、この日は鉄橋下から見上げる前向きアングルの方が人が多かったです(と言っても数人ずつの勝負?)。


 田野交換?で特急きりしま9号がやって来ました。思ったよりも早く感じられました。


 編成は、先ほど乗車した宮崎空港発宮崎行きのDK15編成が折り返して充当されていました。


 鹿児島〜宮崎地区の普通列車の主力は北九州から転じてきた817系。シンプルなスタイルは嫌いではないですが、ボディメイクが無塗装車体に黒のみというのは、彩が足りないです。V010編成

 4本の列車の撮影を終了し、足早に田野駅に戻りました。2時間で被ることなく撮影できると言うのはなかなかいいスケジュールでした。(ちなみにDO32編成の運用は、国鉄色でなければK&H塗装になるので、485系が被ることもない)
 田野からは、先ほど見た6877Mの折り返し列車に乗車。ボックスシートは確保できたので、475系由来の馴染みの走行音を聞きながら、南宮崎まで戻ります。
 南宮崎では定番の大淀川の鉄橋へ。こちらは街中なこともあって、学生さんっぽいファンも含め数人が、既に撮影していました。引退数日前、撮影者10人弱ということでアングル自由、なのは、もしここが東京ではまず無理でしょう。ここは、鹿児島方面からの宮崎行き列車と、日南線・宮崎空港からの宮崎・大分行き、というように列車が被るため、列車頻度も格段に上がります。かなり急ぎ足で歩いたつもりですが、三脚などを準備する前に、前方から特急がやって来ました。


 きりしま11号のDK12編成。


 6765Dは先ほど田野で見かけたディーゼルの折り返しっぽいキハ40×2。後部の日南線カラーを正面で撮影した買ったのですが、動いているのはこの車両しか見られませんでした。


 にちりん13号はハイパーサルーンのCM33編成充当。ハイパーサルーンは引き続き充当列車が残るとは言っても、にちりん用のCM31〜CM34編成は編成短縮の上転用対象になり、かもめに使っていたCM1〜CM5に変更になるとのことなので、これも貴重な撮影になります。まぁ、東京人で九州は詳しくないので、こだわりはないですが。


 にちりん22号(後追い)のDO5編成。直前のきりしま10号を入れて続けてK&H塗装の編成が上りました。この塗装の下りは1時間待ち。


 6883Mで先ほど乗車した717系HK204編成がまた下りました。


 6767D佐土原発南宮崎行きの区間列車。電車を補うように、佐土原・高鍋折り返しの列車(主に平日運行となっている)は、ディーゼルにより運行されています。以前は急行型3連とDC2連と違いましたが、717系と並べると目立たないですね。


 時間がわからなかったのでいつ回送しているのかと思っていたらやって来た、485系DO32編成。きりしま8号→にちりん24号という運用繋がりなので、宮崎→宮崎空港を移動するわけですね。正面のクハ481は200番代で前面が手動幕なため、回送中ですが、すでに折り返したあとの「にちりん」絵マークを掲示していました。


 6885M。これもV010編成とまた同じ編成ですね。


 にちりん15号のDO13編成。そう言えば、16年前の宮崎のときのにちりん号は、Mc+M+T+M+M+TscまたはTc+M+M+M+M+Tsc組成の6連でしたので、編成組成は変わってしまいました。


 にちりん24号で国鉄色のDO32編成が上っていきました。この編成は翌日も撮影ターゲットでチェック済みです。


 きりしま13号は、クハ481-246先頭なので、DK1編成です。DO32編成(元DK9)と振替で大分→鹿児島に移動していたようですね。この頃になると、どんどん日が落ちてきて、影が伸びてきまして、アングル選びに苦労しました。485系としてはこれがラストでしたが、どうしてもここでまだ撮りたい列車があるので、日没コールドまであと1時間粘ります。


 そして、ラストはこちら、6889M充当編成の送り込み回送である、713系4連。本当は6889Mまで待ちたいのですが、これが限界でした。713系は16年前の時にはまだ長崎線系統にいたので、鳥栖駅で見ていると思いますが、衝撃的なボディカラーになってからはお初です。が、元々4編成の上、客室設備はともかく、他系列ともども2両ワンマン可能ということからか、今回のスケジュールでは捉えにくいようでした。(翌日乗車もしていますが、やはり撮影は少ない)

 これにてこの日の撮影は終了。再び早足で南宮崎まで戻り、にちりん26号に乗車します。まだ移動する列車はいくらでもありますが、485系にしたかったので、至近の列車がこの列車でした。先ほど撮影したDO13編成に席を確保し、延岡までの1時間強を移動しました。
 延岡で、駅の中のうどん屋さん?がギリギリ営業時間でしたので、まず温かい食事を頂いた後、駅前のホテルに到着。評判のとおりで、人によって好みは分かれますが、予算と滞在時間を考えると、私(たち)には十分でした。コンビニまで翌日の朝食を買いに散歩したりした後、日が変わる前に就寝となりました。

 第2日目に続く。


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